*松本神社(まつもとじんじゃ)創建は、貞応(じょうおう)年間(1222〜1224)御堀河天皇・日本の第86代天皇の時代に解脱上人が加茂大明神の本地仏・十一面観音(ほんじぶつ・じゅいちめんかんのん)を観請(かんじょう)したとされます。「観請・離れた場所にいる神や仏に対して、こちらへ来てくれるように祈り願うこと」
城陽市では、市内で一番境内の小さな神社で神主も不在ですが、「松本神社」は小さな神社でありながら、旧奈島地域の木津川の畔にあり、平安時代「延暦13年(794)から文治元年(1185)」から木津川を行き交う船便や船宿場として16の渡し場があり、その守護神とされていました。その後、ここ16という地域に鎮座したと言われます。
明治初年の「神仏分離令」に伴い権現号(日本の神の神号)が禁止になり、『権現(ごんげん)「仏、菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)「一切の生きとし生けるものこと」を救済するため、仮(かり)の姿をとって現れること』その為わが国では、諸神と結び付き諸神を仏、菩薩が仮に現れた姿としました。
*神仏分離令(しんぶつぶんりれい)1868年神仏習合を禁止するため「神仏判然の令」(神仏分離令)を布告。政令はなく、明治元年(1868)に出された太政官布告(だじょうかんふこく)「明治初期の太政官によって公布された法令の形式」・太政官達(だじょうかんたっし)「今で言う内閣からの通達」・神祇官達(じんぎかんたっし)「古代の律令管制で神祇(天の神と地の神)の祭祀をつかさどる官の令」の3っの通達の総称です。これにより、石清水八幡宮や宇佐八幡宮では、「八幡大菩薩」の神号を禁止し、神社から仏像や仏塔・仏具などの一切が排除された
水に関わる守護神である大阪府・住吉大社に祀られている、航海の神四座(住吉大神)が勧請(かんじょう)「離れた場所にいる神や仏にこちらに来てもらう事」されて現代の「松本神社」と改称された。
現在の祭神は、大阪の住吉大社に祀られている航行の神の4柱です。
*住吉大社の神様・航海安全の神、住吉大神は海中より出現されたため海の神として信仰があり、古くから航海関係や漁民の間で霊験あらたかな神として崇拝されてきました
近年では、(嵐ファンの聖地として)関西5つの嵐神社として、嵐のファンの間でグループの解散が決まり有名なスポットとなっています。その5つの神社をめぐる事にご利益があると言われ「コンサートのチケット当選率などを祈願する」多くの嵐ファンが詰めかけるそうです。
1、二宮和也さんにちなんで、兵庫県神戸市中央区の「二宮神社」・2、櫻井翔さんにちなんで、兵庫県尼崎市南城内の「櫻井神社」・3、松本潤さんにちなんで、京都府城陽市奈島の「松本神社」・4、大野智さんにちなんで、滋賀県栗東市荒張の「大野神社」・5、相葉雅紀さんにちなんで、福井県あわら市宮前の「相葉神社」だそうです。
1・二宮神社 神戸市中央区二宮町 御祭神:正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやび)経営・財福・商売繁盛などお金に関する神様
2・櫻井神社 兵庫県尼崎市南城内116ー11 御祭神:尼崎城の最後の城主、櫻井忠興(さくらいただおき)公を祀る神社です。初代櫻井松平信定公より忠興公まで十六柱 無病息災・健康長寿・文武両道です
4・大野神社 滋賀県栗東市荒張896番 御祭神:897年に権大納言の学問の神様として有名な菅原道真公が勅使として金勝寺に参向された時に大野神社に滞在されたことが由来で祀る神社。 学問の神・農耕の神・天候を司る神・勝負事の神様
5・相葉神社 福井県あわら市宮前7ー20 御祭神:石龕(せきがん)「仏像を安置するために作った石の入れ物」がある御前神社(相葉神社)は、式内社と伝えられ祭神が藤原氏の祖神であることから、昔この地にいた藤原系の豪族と関係があると思われていますが、由来ははっきりしていません
基本情報
・松本神社のご利益 渡し場や水運の守護神、航海・旅行・交通安全
・開門時間 参拝自由
・住所 京都府城陽市奈島16ー2
・創始者 解脱上人(げだつしょうにに)鎌倉時代前期の法相宗の僧
・祭神 大阪の住吉大社に祀られている航行の神4柱
・底筒男命(うわつつをのみこと):日本神話に登場する航海の神様。伊邪那岐尊(いさなきのみこと)が黄泉の国の穢れ(けがれ)を清めるため筑紫の日向の橘(たちばな)の小戸の阿波岐原で禊(みそぎ)をして、水上で身をすすいだとき出現した。この時水底では、底筒男命が水中では、中筒男命だ現れた。
・中筒男命(なかつつをのみこと):イザナギが水に身を沈めたことで生まれたので水の神とされている。このとき綿津見三神も生まれており、この三神とも航海の神とされている。「綿津見」ワタツミの字は借字でワタは、海のこと、ツは連体助詞、ミは一種の霊格を表し、神名は、海の神霊の意と解される。海の神であるが、自然としての海そのものの神格ではなく、海を掌る支配者としての存在である。
・表簡男命(うわつつのをのみこと):記・紀にみえる神様。黄泉(よみ)の国の汚れをあらいながそうと、伊邪那岐尊(いさなきのみこと)が筑紫(つくし)の日向で禊(みそぎ)をしたとき、海から生まれた筒男の三神の一神で、海上に出現、この三神は住吉大社にまつられ、航海の守護神として信仰されている。
・息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと):仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)日本の第14代天皇・の皇后、そして誉田別命(ほんだわけのみこと)「応神天皇」・日本の第15代天皇の母として知られています。息長帯姫命の生涯は、波乱に満ちたものとして伝えられています。高い知性と強い意志を持った女性として育ち、仲哀天皇と結婚した後は、政治的な手腕を発揮し天皇の治世を支えました。子授け、安産、子育て、学業成就などに大変ご利益があります。
・アクセス JR奈良線JR山城青谷駅から徒歩約5分
コメント