京都府綴喜郡宇治田原町・正寿院(しょうじゅいん)
正寿院は京都府綴喜郡宇治田原町にある高野山真言宗慈眼山のお寺です。717年に健立された医王教寺(いおうきょうじ)の塔頭寺院(たっちゅう)として健立され、創建されたのは約800年前の正治2年(1200)と伝えられています。鎌倉時代の仏師の快慶(かいけい)・作「不動明王坐像」があり国の重要文化財に指定されています。江戸時代には寺子屋として多くの子供たちに読み書きを教えたり、ここ数年正寿院で注目を集めている物があり、それはハート型をした窓「猪目窓」(いのめまど)です。
・快慶(かいけい)わが国を代表する仏師のひとりであり、鎌倉彫刻様式の完成に重要な役割を果した人物として運慶(うんけい)と並び称されました
・猪目(いのめ)ハート型に類似しており古来から伝わる日本伝統文様の一つです。約1400年前からお寺や神社などの建築装飾としていたるところに使用されており、災いを除き、福を招く意が込められています。また茶室などには猪目の文様を窓に装飾し、猪目窓と呼ばれ使用されております
猪目窓は窓を通して桜、新緑、紅葉、雪などの四季の移り変わりが感じられ、「猪目窓」が使われだしたのは日本では奈良時代ごろからと言われる文様の一つです。正寿院では夏になると「風鈴まつり」(6月〜9月に)が開催され境内に多くの風鈴が飾られて目にも耳にも涼感がたっぷりです。
*基本情報
・所在地 京都府綴喜郡綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
・拝観時間 9:00〜16:30(12月〜3月は10:00〜16:00)
・TEL 0774ー88ー3601
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